おでかけ

山陽電車に乗ってお酒を嗜む旅 ~茨木酒造編~

年末へ向けた行事も佳境を迎える師走。
冬の澄んだ空気をあたためるのは、あたたかい料理とおいしいお酒。
そんな季節におすすめなのが、個性豊かな酒造巡り。

兵庫のお酒といえば灘が有名ですが、明石にも負けず劣らずのおいしい地酒があります。
今回は後編!山陽電車の若手社員が「茨木酒造」を皆さんにご案内します!

最寄り駅は「山陽魚住駅」。駅から徒歩約7分の立地です。
このあたり、自然豊かな播磨平野では安定して品質の良い米がとれており、また、灘の「宮水」に対して、明石は「寺水」と呼ばれる銘水が湧き出ていたそう。
その歴史と伝統の技を今に伝えるのが「茨木酒造」です。

山陽魚住駅から南へ下り、さらに西へ住宅街を進むと茨木酒造の門が見えてきました。
中に入ると、丁寧に手入れされた芝生、歴史ある建物のコントラストが目を引きます。

広い敷地内には、明治中期の精米所、仕込み蔵、澄まし蔵、大正初期の引返し蔵、瓶詰め場など、歴史を感じる建物が残り、今も大切に使われています。
酒蔵は兵庫県登録有形文化財に指定されています。

茨木酒造は、1848年(嘉永元年)に創業。
明石の地酒「來楽(らいらく)」の酒造りで知られています。

酒蔵のそばの田んぼで栽培を行うほどこだわったお米を丁寧に洗い、麹造り、発酵の管理、瓶詰、ラベル貼りまで、すべての工程を九代目杜氏の茨木幹人さんと蔵人が手作業で行っています。

早速のれんをくぐって入ってみましょう!

直売所を兼ねた蔵の中は外から見る以上に広く、明るさと歴史が共存したよい雰囲気。
お酒のお買い物はもちろんのこと、蔵ならではの数多くの日本酒飲みくらべを安価で楽しむことができます!
お酒が大好きな私、明石に引っ越してから月に1回は必ず訪れるほどの來楽ファンになってしまいました。

酒樽をイメージしたカウンターや木枠の窓、趣のある調度品など、味わいのある空間です

海の近くに蔵を構えていることもあって、お酒は海のものに合う味を心がけているそう。

「來楽」の名前は、孔子の論語の一節「朋あり 遠方より来たる また楽しからずや」が由来だそうです。
「人生の最高の楽しみは、友と酒を酌み交わし語り合うこと」という意味で、その酒席にふさわしい酒として名付けられ、また裏からも表からも同じに見える左右対称文字で「裏表がない」縁起のいい名前とのことです。
ラベルの文字にも、心弾む楽しそうな様子が感じられますね。

生酒は6種、火入れしたお酒は10種、その他限定酒など、たくさんの種類を取り揃えています。

こちらは「來楽 純米生原酒」。
5種類ある生原酒の中で、茨木酒造の顔ともいえるお酒です。
搾った後、加熱殺菌や炭濾過を行わないため、みずみずしくフレッシュな味が特長です。

私のおすすめは花酵母「月下美人」を使用した「來楽 花乃蔵 月下美人」。
クールな印象を受ける青いボトルは写真映えも間違いなし。
來楽に共通する飲みやすさと旨味はもちろんのこと、鼻を抜けるさわやかな香りや柔らかい甘みと両立するすきっとした飲み心地がなんともクセになります。

このほか「來楽 無濾過生原酒」は、力強い味わい。
無濾過というお酒のパワーを感じます。

全国新酒鑑評会の金賞を連続で受賞している「來楽 純米大吟醸35」は豊かで優美な香り。
35は「精米歩合35%」を表しています。
兵庫県産山田錦を元の重さの35%まで磨いて使用した、贅沢なお酒です。

こちらの「アベリア」は月下美人と同じく、花酵母のお酒です。
フルーティーな味わいで飲みやすいと思います。
アベリアは、夏から秋まで長く咲き続ける花だそうです。

…と、夢中になって、お酒について熱く語ってしまいました。
そのほかにもおすすめしたい商品があります。

日本酒のほかにも奈良漬けや酒粕も販売していますので、こちらも要チェックです!
奈良漬けはコクと旨みをしっかり感じながらも、クセのない上品な味です。

国産米と麹だけで作られた甘酒は、保存料無添加(保存料・安定剤・増粘剤不使用)で、伝統の技でじっくり丁寧に作っているそう。
ノンアルコールなので、赤ちゃんから飲めます。
自然な甘さが心と身体を癒してくれます。

最後に、楽しみにしていた試飲タイムです。
來楽3種500円(大吟醸・純米大吟醸を含む場合は800円)です。
先ほどご紹介した甘酒(300円)、コーヒー(200円)もあります。

カウンターに勢ぞろいした試飲のボトル!
ここはじっくり選びたい…

お酒の説明が詳しく書いてあるので、読みながらじっくり味わいました。
直接お話をお伺いしながら様々飲み比べするのは至福のひと時です。
気に入ったお酒があればその場で購入できます。

私は悩んだ末に今回も「月下美人」を購入。
また、同時に購入した酒粕でかす汁を作ろうと企んでいます。
食べ物にあわせるのもまた日本酒の楽しみ。楽しみ方は無限大です。

茨木酒造さんではイベントも積極的に実施されています。
私は三味線イベントや、料理が振舞われるイベントに参加しました。
地域の皆さんが参加するアットホームな雰囲気で、明石へ引っ越してきたばかりの私もどこか懐かしい、暖かい雰囲気を味わうことができました。

日本酒好きならここを訪れないのはもったいない!

イベント開催時には多くの人で賑わう

また、酒米の田植えから稲刈り、仕込み、酒搾りまで、日本酒造りを体験できる「来楽仕込みの会」(参加費6,600円。1.8L瓶×2本付き)も気になります。
ホームページで随時、募集されています。

杜氏の茨木さんの奥様に日本酒のことや建物のことなど、いろいろ教えていただきました。
ありがとうございました! 

また、来ます!


Information

住所明石市魚住町西岡1377
営業時間9:00~18:00
定休日 火曜
※12月中は無休
 年始は1月1日(木・祝)から営業
アクセス「山陽魚住駅」 徒歩約7分

お問い合わせ

茨木酒造

https://rairaku.jp

お得なきっぷ情報はこちら

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