店主が厳選した日本酒と日本チーズを <発酵醸造酒場 Aceエース

潮の香りが漂う明石港。ここから淡路へ向かう船「ジェノバライン」乗り場のすぐ近くに、おいしい日本酒とチーズの相性の良さに魅了された店主、木村みどりさんの熱意とこだわりを凝縮したお店が佇む。

オープンは2012年5月。当初はグラスワインとチーズを気軽に楽しめるお店としてスタートしたが、その数年後に「日本酒とチーズ、相性抜群やな」と改めて感じ、新たなスタイルへと踏み出す転機が訪れる。

お店の三本柱に据える日本酒は長野県 大信州酒造の「大信州」、奈良県 美吉野醸造の「花巴(はなともえ)」、奈良県 大倉本家の「大倉」

実は元々お酒があまり得意でなかった木村さんが、日本酒の魅力に目覚めたきっかけは「大信州」だった。そしてある日「花巴  水酛純米(はなともえ みずもとじゅんまい)」に出会い、山羊チーズとの組み合わせに感動。日本酒とチーズの世界に引き込まれた。

その豊かな味わいと造り手の思いに感動し、蔵元を何度も訪ねた。すると、木村さん、山羊チーズ生産者の髙橋さん、そして花巴蔵の杜氏が偶然にも全員同い年であることが判明する。この出会いを経て、今では「日本酒」と「日本チーズ」の情熱を分かち合う、かけがえのない仲間となっている。

チーズのショーケースにはかわいい小物も並ぶ

開店当時からお店で扱っているチーズは、ほとんどが日本産。広島、栃木、北海道にある工房へ木村さんが足を運び、直接仕入れている。山羊のミルクからつくるチーズは、ゴールデンウィーク頃から11月末頃までの限定品。山羊の出産シーズンの4月から搾乳が終わる11月の間に生産されたチーズを、ベストなタイミングでお客さまに提供する。

「チーズ盛り合わせ3種」(1,280~1,580円)

早速、初めての方におすすめの日本酒とチーズを選んでいただいた。
まずは「チーズ盛り合わせ3種」。さわやかなチーズにドライトマト、ハーブやスパイスミックスなどをトッピングした「ブルスケッタ」は「ピザ」のような風味(写真 奥)。
外皮にうっすらと木炭粉がまぶされた濃厚なシェーヴル(山羊のチーズ)は、きめ細かな食感とすっきりした味が特長(写真手前 右)。
表面を塩水やお酒で洗いながら熟成させるウォッシュタイプのチーズは、ミルクが凝縮されたような濃厚な味わい(写真手前 左)。

「大信州」圃場(ほじょう)別仕込み(1,080円~/1合)

おすすめの日本酒「大信州」圃場(ほじょう)別仕込み」を燗酒で。口の中に残る燗の温かみでチーズがふわりと溶け、旨みが広がっていく。

以前勤めていた酒販店の社長がふと言った「酒蔵に来てもらえる店になれ」という言葉を心に刻み、取引をする酒蔵との信頼関係を今もずっと大切にしている。
「好きなお酒と信頼できる蔵元さん。小さな世界かもしれないけれど、自分にとっては何より大切な場所。これくらいがちょうどいいんです」と木村さん。

「花巴」の美吉野醸造は、桜の名所・奈良県吉野町にある

酒蔵との深い絆から、お客さまとの交流イベントを定期的に開催している。
今年の10月は、奈良県吉野町にある「花巴」の蔵見学。11月には「大信州」の蔵人を招き、セミナーを交えて造り手の思いに触れながら特別な一杯を楽しむお酒の会も計画している。

日本酒好き、チーズ好きならぜひ店に足を運び、日本酒とチーズの時間をゆっくりと堪能してみてほしい。

7月31日(金)現在の情報です。

エスコート編集部
エスコート編集部

ライターから一言

メニューには旬の素材を使った日替わりのおばんざいも登場します。取材日には天然の明石鯛の骨蒸し、吉野山「林豆腐店」の湯葉、橿原市「十返舎」の漬物などが並んでいました。

季節限定酒もお楽しみに。「新酒・しぼりたて」「春酒」「夏酒」「ひやおろし」と、旬の味わいを揃えてお待ちしています。

店主の木村みどりさん

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