今回は、山陽電車若手社員行きつけのスポットを紹介します。

「このお店が大好き過ぎて、ページ数が限られたエスコート本誌ではとても紹介できない！」
こんな熱い想いを伝えるべく、こだわりのお店へ読者の皆さんをご案内します。

シオヤコレクション

最近、新しいスポットが増えている塩屋。
一方で、お豆腐屋さんや八百屋さんなど、長年地元の人々に愛され続けている商店もあり、新しさと懐かしさが共存している街です。

そんな塩屋でお気に入りの「シオヤコレクション」をご紹介します。
山陽塩屋駅から徒歩約3分のところにあります。

お店の東側にあるショーウィンドウが見えてきました。

「衣服のご提供 お願いします」と書いてあるように、寄付で集まった古着を店舗で販売し、売り上げの一部を支援先に寄付している「チャリティーショップ」なんです。

シオヤコレクションのオープンは2021年9月。
2013年に塩屋に移住してきた澤井さんが、仲間と一緒に立ち上げたそう。
地元では「シオコレ」の愛称で親しまれています。

mannaさんは、イラストレーター＆グラフィックデザイナーで、シオヤコレクションのロゴを作ったことをきっかけにメンバーに加わりました。
広報物のデザインを担当されています。

有償ボランティアの方を含め、20名ほどのメンバーが関わっているとのことです。
仕入れの経費がかからないので、売り上げから福祉団体に資金を提供することが可能だとか。
毎月、「音遊びの会」と「NPO法人 Giving Tree」という団体へ寄付しています。
私たちは服の寄付でも、買い物をすることでも、チャリティーに参加できるという仕組みです。

音遊びの会
https://otoasobinokai.com

NPO法人 Giving Tree
https://www.givingtree.host

早速、“シオコレ”の店内を見て回りましょう。
奥行きがあるお店です。
レトロでかわいい、個性豊かな洋服が並んでいます。

お洗濯済み衣類を寄付していただき、その中で状態の良いものをしっかりセレクトしてから販売しているとあって、とても状態がよく、手に取りたいものばかり。

今では手に入らない斬新なデザインのものも多く、1点物との貴重な出会いもありそう。

洋服以外にも、懐かしいいろいろな時代のキュートなアイテムが集まっています。

伺った日は、mannaさんの作品展が会期を終えられた直後だったため、素敵な布の作品を見ることができました。
「布のアップサイクル」というテーマで、シオコレに寄付された布にmannaさんのデザインをシルクスクリーンプリントしたオリジナルのテキスタイルです。

トートバッグも素敵です。
シオコレがお洋服のお直しをお願いしているご近所の方に、バッグの仕立てを依頼したそうです。
糸や針などの手芸用品も寄付されてくるので、活用されているようです。

古着以外にも、シオコレを支えようという方々による、さまざまなものが販売されています。

西脇の「くつ下屋コーちゃん」の綿100％の靴下は片方ずつ購入することができます。
製造の過程で、糸の色を変えるときなどに、片方だけ余る靴下ができてしまうとか。
自分で色を選び、組み合わせる楽しみがありますね。

私が購入したのはこちら。
片方ずつ買えるのだから、もう少し大胆な色合わせにしたらよかったかなとも。
次に行ったときに違う色を買ってみます。

そのほか、グルテンフリーの焼き菓子や塩屋にゆかりのあるアーチストさんの作品など、魅力的なものばかり。

塩屋の洋館を舞台にした映画「旧グッゲンハイム邸裏長屋」のパンフレットになったというレシピ本を買いました。
カラー写真でおいしそうなメニューが紹介されているのはもちろんのこと、すてきな塩屋ライフが伺える内容となっています。

澤井さんは「塩屋の皆さんに支えていただいているからこそ、お店を続けられています」と話してくださいました。
コーヒースタンドや立ち飲みなど、さまざまなイベントも開催しているので、ホームページをチェックしてくださいね。

心温まるとても素敵なシオコレ、皆さんもどうぞ！