健康に寄り添う一皿、笑顔で運ぶ <げんすけカレー>

2025年6月にオープンした「げんすけカレー」は、寝かせ玄米と農薬を使わない有機栽培の野菜を使ったカレーの1種類のみを提供する。
店を切り盛りするのは、オーナーの義母・宮元和子さんと実母・雑賀好子さん。80代でホールデビューと思えないほど、テーブルへ料理を運ぶ様子は落ち着き、お店に馴染んでいる。「100歳まで頑張りたいな」。そう言ってほほ笑む姿が、店の空気を明るくしている。

木の温もりのあるゆったりとした店内
(左)和子さんと(右)好子さん

看板メニューの「寝かせ玄米カレー」(800円)は、新鮮な野菜を無水鍋でじっくり煮込み、素材本来の甘みを引き出した体にやさしい一皿。具材の牛すじは、神戸牛の希少部位「ツラミ」に近い部分のスジ肉を使用。豊かなコクがありながらも、野菜の甘みが全体をまとめ、最後まで飽きずに楽しめる。
玄米の調理にも工夫を凝らす。食物繊維が豊富な玄米は、どうしても硬さを感じる。そこで玄米を小豆とともに炊き上げ、寝かせることで、柔らかくもちもちした食感と食べやすさを実現。やさしい口当たりと穏やかな味わいに、自然とスプーンが進む。
カレーに添えるサラダにも、お店のこだわりを映している。自慢は、低温調理で仕上げた鶏ハムと自家製ドレッシング。鶏ハムはしっとりとした食感を味わいながらも、さっぱりと食べられる。

健康を第一に考えた「寝かせ玄米カレーセット」(1,000円)

カレーづくりには、姉妹店の和食店「山葵―WASABI―」で培った経験が生かされている。「レシピは秘密です」と前置きしながら、オーナーの宮元晶世さんは「健康を第一に考え、大好きなカレーを作った」と話す。スパイスの刺激だけで押すのではなく、素材の甘みや出汁の考え方を取り入れる。日本食の経験が、体に寄り添う味わいにつながっている。

閑静な住宅街の中で、鮮やかなブルーの扉が目を引く

こちらのお店は、食事を提供するだけの場所ではない。夜間には、子どもたちが勉強できるスペースとして開放。「ひとりで勉強することが苦手な子にも、ここを居場所として使ってほしい」とオーナーの宮元さんは語る。現在は、月額6,000円(要・入会金1万円)で月曜〜金曜(祝日除く)の16時から19時まで、自習部屋として使えるほか、講師役の大学生が子どもたちの質問に答える。
カレーを食べに来る人がいる。子どもたちが机に向かう時間もある。げんすけカレーは、体にやさしい一皿と、明るく穏やかな空間を通じて、地域に人が集まる場所をつくっている。今日もお二人が笑顔とともにで運ぶカレーには、健康への思いと、やさしいまなざしが込められている。

2026年7月10日(金)現在の情報です。

エスコート編集部
エスコート編集部

ライターから一言

今後は日曜のモーニングも検討しているそう。自家製パンも提供予定とのこと。これからも楽しみなお店の情報はインスタグラムでチェックを。

寝かせ玄米と野菜のやさしい味わいを、楽しんでほしいです。明るい店内で、少しでも元気になってもらえたらうれしいです。

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