店主の渡辺航平さんは、洋食好きが高じてこの世界に足を踏み入れた。神戸の人気洋食店で経験を積み地元の姫路で独立。飲食店だったこの物件と出会い、全面リフォーム。明るく入りやすい店を目指してガラス窓を大きくとり、白を基調に木目を生かした温かな雰囲気にイメージアップ。2016年4月にオープンした。

食材はなるべく地元のものを選んでいる。米は兵庫県産ヒノヒカリを使用。オムライスやフライなどに使う卵には、ビタミンや葉酸が通常の3倍含まれた「藤橋家の夢美人(赤)」を。姫路市夢前町から直送してもらっているそうだ。

看板メニューは「ビーフカツレツ」(2,200円)。ビーフは上ランクの豪州産で、赤身の多い、ステーキにも使用されるランクのものを。150グラム目安と大振りにカットして、生パン粉を付け、高めの温度に設定した純正ラードで、短時間でカラリと揚げる。
口に入れて噛むと、肉の旨みが広がる。皿に敷かれたデミグラスソースは酸味を含みつつ、さらりとしていてコクもあり、巧みに肉の持ち味を引き出す。
付け合わせもいい。自家製マヨネーズだけで和えたポテトサラダ、ゆでたキャベツにはやわらかい風味のフレンチドレッシング、そしてカットトマト。
すべてのおいしさが相まって、ご飯もどんどん進んでいく。


洋食店の要であるデミグラスソースづくりには3日以上かけている。
素材や季節によって多少異なるが、1日目に淡路産タマネギ、国産ニンニク、香味野菜などをじっくり煮込んでエキスを抽出した野菜ブイヨンをつくる。
2日目は国産牛のホホ肉や子牛の骨などで肉の風味をプラス。
3日目には小麦粉を弱火でじっくりと炒めたブラウンルーをあわせる。
デミグラスソースがなくなり次第閉店となるのだが、週末は営業時間内に閉店になることもしばしばあるそうだ。

「一人で切り盛りしていますので、お時間をいただくことも多いです。」
渡辺さんはソースからドレッシングまで、すべてを手づくりする。この手間ひまが同店のおいしさを支えている。
そして、一皿ひと皿の盛り付けの美しさが、繊細な人柄を物語っているように思える。

お店の方からのメッセージ
自家製デミグラスソースに力を注いでいます。お昼からビーフカツレツも召し上がっていただけますが、お急ぎの場合は「日替わりランチ」(1,430円)がおすすめです。

ライターから一言
お得なサービスランチメニューもあります。「ポークカツレツランチ」「オムライスランチ」(各1,430円)、エビフライ、ハンバーグ、カニクリームコロッケが付く大人様ランチ「Wランチ」(1,760円)も人気とのこと。いずれもランチスープが付きます。
ディナーは金〜日曜のみでワンドリンク制です。3つのソースから選べる「オムライス」(1,320円から)、手ごね「メンチカツレツ」(1,485円)などもおすすめです。