おでかけ
山陽電車に乗って商店街へ行こう! ~板宿本通商店街編~

さまざまなお店が集まる商店街。
歩いているだけでワクワクしますね。
山陽沿線には、活気あふれる商店街がいくつもあります。
今回は、山陽電車の若手社員が神戸市須磨区・板宿の商店街をご紹介します。
板宿には商店街や市場が複数あり、飲食店をはじめ、ベーカリーや青果店、物販店など、バラエティに富んだお店が賑わいをみせています。
山陽電車の「板宿駅」の改札は、地下1階にあります。
ここから地上に上がるとすぐ、板宿本通商店街です。


南北約200mに延びている商店街です。
アーケードがあるので、雨の日でも安心です。
ベークショップ ルビー

早速、人気の老舗ベーカリー「ベークショップ ルビー」へ。
シックでおしゃれな看板の上に乗っている商店街のマスコット「いたやどかりちゃん」が目印です。

「ベークショップ ルビー」の創業は約90年前。
1986年(昭和61年)からこの商店街で営業を続けています。
オーナーの藤田文男さんが心をこめて焼くパンは、地元の人をはじめ、多くの人々に愛されています。
ドアを開けると、焼きたてパンのいい香り。
店内は外から見る以上に奥行きがあり、たくさんのパンが並んでいます。


どれもおいしそうで、迷ってしまいます。
ほとんどの商品が個包装で、衛生面とテイクアウトの手軽さが好印象!



やっぱり、創作パンの「いたやどかりちゃん」は外せない。
かわいらしいハサミや目はクッキー生地でつくられており、遊び心が感じられます。
クリームはカスタードとチョコレートの2種類。


夏季限定のラムネあんぱんもおすすめ!
冷やして食べるとより一層ラムネの爽快さが感じられます。


藤田さんは「食べた方に笑顔になっていただきたい」との想いでパン作りに取り組んでおり、発芽玄米や淡路島の北坂養鶏場の卵を使用するなど、素材にもこだわっています。
新商品や季節の食材を取り入れたものなど、どれを食べてもおいしい。
心あたたまるルビーのパンをぜひ手に取ってください!


Information
住所 | 神戸市須磨区前池町3-1-16 |
営業時間 | 7:00~19:00 定休日 日曜 |
アクセス | 「板宿駅」 徒歩約3分 |
黒田蒲鉾商店
次にご案内するのは、品質の高さに定評のある蒲鉾やさつま揚げ、練り物の専門店「黒田蒲鉾商店」。
1923年(大正12年)創業の長い歴史を誇る名店です。

2025年春にオープンした新店舗を訪ねたところ、4代目の黒田浩之さんが迎えてくれました。
老舗のご店主ですが、とても気さくな方です。

ショーケースには「揚げたて、作りたて」にこだわり、朝3時頃から手作業で作る商品がずらり。
お客さんが絶えずやってきて、買い求めて行きます。



常時20種類ほどが揃う蒲鉾の中で一番人気の商品を伺いました!
「蒲鉾屋さんのコロッケですね。魚のすり身に淡路島産の玉ねぎとにんじんを混ぜ込んで揚げています」
玉ねぎのシャキシャキした食感と甘みがアクセントになっています。

しょうが天、いか天もおすすめです。
しょうがのピリッとした味わい、たっぷり入ったいかの旨みが味わい深いです。

こちらは青しそチーズ天。
クリーミーなチーズと青しその風味がマッチしています。

蒲鉾は神戸が発祥の地といわれています。
今から1800年ほど前に神功皇后が遠征した折、鉾にすりつぶした魚肉を塗り付けて焼いたのが蒲鉾の始まりとのこと。
その場所が神戸の生田の杜だったので、神戸が発祥地と伝えられています。
こちらのお店は「くろかま家」という居酒屋店も併設しています。
おでんやさつま揚げ、海鮮や釜めしなどが名物。
練り物のプロが作るおでんは、ぜひ味わってみたい!
超人気の居酒屋さんなので予約がおすすめです。


Information
住所 | 神戸市須磨区飛松町2-2-13 |
営業時間 | 販売 9:00~19:00 くろかま家 17:00~22:30L.O. 定休日 木曜 |
アクセス | 「板宿駅」 徒歩約5分 |
もとはし御菓子司
次は、板宿センター街にある和菓子店をご紹介します。
以前、本誌エスコートの「梅のお菓子」特集にもご登場いただいたこともある「もとはし御菓子司」です。

1963年(昭和38年)に創業。
現在は、親子2代で和菓子作りを行っています。
和菓子を作る上で一番大切にしているのは季節感。
季節外れの食材を使ったものは作らない、売らないがモットーとのこと(取材時は真夏でしたので、今回は夏のお菓子を中心にご紹介します)。
この時期の一番人気はシャインマスカットが1粒まるごと入ったぶどう大福。
モチッとした生地と、爽やかでジューシーなシャインマスカットが絶妙の味わいです。

ぶどうの次は、いちじく大福などが登場するとか。こちらも楽しみです。

9月いっぱいはあんみつも販売しているそうです。
餡も求肥もおいしそう。
餡は北海道産小豆を使用し、中でも大粒のものを選りすぐっているとのことです。

夏ならではのお楽しみはこちら!かき氷です。


風鈴の音を聞きながら食べるかき氷、特製のいちごソースは果肉の原型が残っており、甘味と食感が同時に楽しめる逸品です。
焼き目が香ばしい、焼きたてのみたらし団子もファンの多い人気商品です。

お土産や贈答用にぴったりのお菓子も紹介しますね。
山陽電車も「敦盛桜」でご縁のある平敦盛にちなんだ「敦盛パイ」。
なめらかな黄身の中に栗または金柑を詰めたパイです。

雅な名前の「須磨離宮」は、やわらかな求肥を北海道産小豆で作った餡で包んでいます。
あん好きにはぜひおすすめしたい和菓子です。
上品な甘さのあんに魅了されるはず!

代表の橋本順光さんは「和菓子は四季を伝えるもの。お店に並んでいるお菓子を見て、季節を感じてもらえると嬉しいです。これからも日本の食文化を大切に伝えていきたい」と話してくださいました。
その想いから、杵や臼、材料をすべて揃えた出張餅つきも行っているそうです。
地域のイベントに呼ばれることも多く、やりがいを感じていらっしゃるようでした。
つきたてのお餅、食べてみたいですね!
慌ただしい日々の中で見過ごしてしまっている季節感や折々の行事などを思い出させてくれる、素敵な和菓子屋さんでした。
Information
住所 | 神戸市須磨区前池町2-3-1 |
営業時間 | 9:00~18:30 定休日 不定休 |
アクセス | 「板宿駅」 徒歩約5分 |
ちょっと駆け足ですが、板宿本通商店街をご紹介しました。
まだまだご案内したいお店がいっぱいある魅力ある商店街です。
ぜひ、皆さんも訪ねてみてくださいね!