旬を映す一皿を、日本料理一筋40年の技 <和ごころ ゆう菜>

板宿駅から徒歩7分。有名ホテルで長年腕を磨いた店主の川上さんが夫妻で営む「ゆう菜」は、旬の味覚を気取らず楽しめる本格和食の店。
2014年のオープン以来「お客さんの顔が見える場所で心を込めた料理を出したい」という思いを貫き、今年11年目を迎えた。

「彩(いろどり)御膳」(2,500円)※前日までに電話予約を

看板メニューは、創業時から愛される要予約の「彩(いろどり)御膳」(2,500円)。刺身、茶わん蒸し、季節の炊き込み、天ぷらや煮物、八寸が美しく膳に並ぶ。この日は、ハモとトウモロコシの天ぷら、トウガンとモロヘイヤの煮物、マグロのしぐれ煮など。市場で仕入れた食材に応じて献立が1週間ほどで一新されるため、訪れるたびに新たな旬との出会いがある。

「おとうふ御膳」(1,600円)

9月からの新メニュー「おとうふ御膳」(1,600円)も見逃せない。一品料理で人気だった自家製豆腐を主役に仕立てたもので、トマトや長芋、ハモの子を使った卵豆腐など季節の味が小鉢で揃う。なかでも一番人気の「トウモロコシ豆腐」は、裏ごししたトウモロコシに牛乳や生クリームを合わせ、じっくり練り上げた逸品。素材の甘みと濃厚で滑らかな味わいは、子どもから大人まで幅広く愛される。

店主の川上茂さん

美味しさの根底にあるのは、職人としての並々ならぬこだわり。鮮魚は自ら市場へ出向いて目利きし、店内の生け簀から揚げて直前に調理するため、抜群の弾力と脂ののりが自慢。
さらに料理の要となる「出汁」は、料理や用途に合わせて10種類以上を使い分ける徹底ぶり。刺身醤油にも自家製出汁を合わせるなど、「出汁命」の仕事がすべての料理に奥行きを与えている。

店内にずらりと並ぶ一升瓶も圧巻。常時20種ほどを揃える日本酒と焼酎は、時期によっては入手困難な一杯も。四季折々の恵みを活かした贅沢な肴とともに、心ゆくまで銘酒の余韻に浸りたい。

店名の「ゆう菜」は、3人の娘たちの名前に由来する。家族への思いと40年の確かな技が息づく一皿を味わいに、ぜひ足を運んでみては。

のれんの裏には末娘の頭文字も

7月31日(金)現在の情報です。

エスコート編集部
エスコート編集部

ライターから一言

一品ごとに出汁や食材への細やかな心づかいが感じられるお店。料理の肝となる「出汁」への情熱に圧倒されます。独自の八方だしをベースに、その日仕入れた魚の骨から取る出汁を合わせたり、醤油にも出汁の工夫を凝らしたりと、まさに妥協なき職人技が光ります。

日本料理の良さと、季節ごとの旬の味わいを楽しんでいただければ嬉しいです。ご家族やご友人とのお食事にも、ぜひお越しくださいませ。

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