姫路城のほど近く。
大通りを一本入った小道にひっそり佇む和菓子店は、夏になるとかき氷をめあてにやって来る人でにぎわう。


「雫」と銘打ったかき氷の中でもとくに人気なのが、「雫(しずく)抹茶のおはぎ氷」(680円)。自家製の抹茶シロップをたっぷりかけ、おはぎと同じ粒あんともち米をどんとのせる。スプーンの上でおはぎを作る趣向。ほろ苦い抹茶の味わいに粒あんともち米がやさしい甘さをプラスして、食べ応えも満点。「雫」は抹茶のほかにほうじ茶や梅、甘酒など全部で6種類がラインアップ。カップを手に食べ歩きを楽しむ人も多いそう。

通年楽しめる商品はおはぎの「SUI−穂−」(190円)と、小餅の「MEGUMI−恵−」(190円)が2大看板。おはぎは粒あんやきな粉、小餅もこしあんやよもぎなどの定番に加えて季節限定商品が登場する。どれも佐用町の自社農場で育てた有機肥料のもち米と無農薬のもち大豆、大納言あずきを使用。味はもちろん安全性にもこだわっている。

オーナーの三木伸雄さんは10数年前に脱サラして米作りを開始。自身が手がけるもち米や大豆、小豆を和菓子にして楽しんでもらおうと同店をオープンした。現在は三木さんの姉の橋本経子さんが店長として和菓子作りを一手に引き受ける。「素材本来の味を生かすのがうちの商品の特徴。あんこ一つ取ってみても、小豆の力強いうまみを逃さない炊き方をしています」と話す。


洗練された店内には、有機肥料の米や味噌、有機野菜を使った煎餅やおこしなどの干菓子も並ぶ。こちらも素朴な味わいが好評で進物やお土産に人気とのこと。かき氷からお菓子まで、とことんこだわった素材の味わいがしみじみと楽しめる。
※2026年6月11日(木)時点の情報です
お店の方からのメッセージ
おいしくてからだによいものを食べてもらいたいと、土作りからこだわる和菓子屋です。
安心な食材と一つひとつ丁寧な手作りを大事にしています。姫路にお越しの際はぜひお立ち寄りください。


ライターから一言
米作りからつながるおはぎのおいしさにびっくりしました。もち米は一粒一粒が柔らかく甘く、粒あんは小豆の風味がしっかり。イートインスペースは、さりげなく野の花が飾られた居心地のいい空間です。